特派員のN澤さんから続報が届きました。編集長命令で蘇州の商業街からのリポートです。この辺りの場所へは、上海長期出張中に2度訪れています。

20120920-1
20120920-2

Mailの原文は超マジメで素晴らしかったのでそのまま掲載します↓↓↓N澤さん文才ありますよ


”蘇州市内は、落ち着きを取り戻しており、デモを行っている姿は、まったく確認できませんでした。

編集長の命を受け*社訪問後、危険を冒して蘇州商業街を突撃訪問しました。小生、数店の被害だけかと思っていましたが、商業街の日本人向け商業施設及び他飲食施設はすべて壊滅していました。

破壊工作を受けた店(商業街全体の約80%)は、扉、窓にベニア板が打ち付けられており、当時の破壊活動のすさまじさを感じました。一部商業施設は、ベニヤはずし、改修工事を行っていましたが、内部は椅子や机、カウンター、ビールサーバーなど店内が破壊され、無残に散らかった当時の状態まま。破壊工作を受けた、9割の商業施設は、未だに改修の予定も立たない様子。日本の商業施設だけではなく、四川料理屋や他の中華料理屋も破壊活動によりベニヤ板を窓、扉に打ち付けて内部を守っている。

当局による、突然のデモ抑制。不可解な行動だとは思っていましたが、ここを訪れて、理解できました。これは、「文化大革命」 壊された店舗の隅には、デモのメンバーが張ったと思われる毛沢東の写真が・・・ 中国人民はなぜデモを行ったのか? 何を訴えたかったのか・・・・・・?

先導者がいたと言われる、7年前の上海デモとまったく異なる群集行動です。

商業街のほとんどの経営者は中国人。通りに面した、空調の室外機はすべて壊されており、ひしゃげた、中国製Gree室外機に虚しさすらを感じました。

通りは、複数台の警察車両と、公安が20名程度常駐しており、不穏分子の取締りを実施している。蘇州のタクシー運転手によると、デモ参加者は蘇州にいる学生1万人。学生がしたことだからと頷いていましたが、本人は現状の貧富の差に20分以上文句を言っていました。

抗日という大義名分でのガス抜きが出来なくなった今、この貧富の差を誰がどこで爆発させるか? 時計はまた進んだと感じさせられました。”

まことにもって考えさせられるリポートです。確実に国民の不満が政府に向いています。今までは抗日、反日で民衆の不満を日本へ逸らす事で辛うじて均衡を保っていましたが、アメリカ領事館公用車を襲ってしまったことで事態は一変。見境無くストレスを発散する民衆がコントロールできなくなってきています。特派員もコメントしていますが、第二の文化大革命も強ち近いのかもしれませんね。日中お互いの出方でこの均衡がいつ破綻してもおかしくない状況だと思います。暫くは注意深く見守るしか無いのでしょうか・・・

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