赤レンガ博物館から6kmほど離れた舞鶴引揚記念館へ。正直、岸壁の母しかイメージが無かったので期待してませんでした。ハッキリ言って共通券が無ければ訪れることは無かったでしょう。入館してみると貴重な展示物が沢山あります。順路通り見学すると最初に出会うのが彼です↓↓↓

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戦地へ出兵する年端もいかない少年兵だと思います。戦争末期は子供みたいな少年が学徒出陣で徴用されていきました。展示物は個人情報や著作権の関係が有って撮影できないものも多いです。

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終戦後のシベリア抑留のエリアは結構広く取られてます。引揚後に寄贈されたと思われる品々が展示されており、中には名前のあるものも。収容所を再現した展示が↓↓↓

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ほぼこのサイズの居住区に7人が詰め込まれていたようで、厳寒のなか想像を絶する環境だったのでしょう。食生活も少ない配給でままならず、過酷な労働で命を落とした方も沢山いらっしゃたとか。ちょうどこの場所で、家族でいらっしゃった小学生と思しき女児が、両親の説明を一生懸命にノートに取っていたのがとても印象的でした。夏休みの自由研究なんでしょうね。一通り廻って、小さな展示エリアに行くと、語りの会と書かれた方が話しかけてこられました。「ここで見ていただきたいのは海を撮った様に見える写真を忘れないで欲しい」と。最初は何のことかサッパリわかりませんでしたが、なにやら引揚経験者との事。小学3年生で終戦を迎え、1年半かかって帰国したとか。その写真には、引揚船内で命を落とした少女が水葬された時の模様とか。貴重な紙で作ったお花を3つ供えることぐらいしか出来なかったと語られてました。終戦前日に父親が招集され、たった一日違いで途轍もなく長い抑留生活があった現実を語られていました。戦争で兵士が大変な苦労をした事実は周知の通りになっていますが、か弱い女子供にも過酷な現実があったことを知って欲しいとおしゃってました。恐らく、語りべの方は71歳前後だと思いますが、凛とした姿勢で語る真実に感動して記念館を後にしました。相方は泣きそうでしたけどね・・・

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所在地:京都府舞鶴市字平1584番地
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始、毎月第三木曜日(8月と祝日を除く)
入館料:大人¥300 学生¥150*(但し、市内在住か在学の学生は無料)
共通券:一般個人¥400 学生個人¥200(引揚記念館・赤れんが博物館に入館いただけます)
入館料割引:障害者割引あり(5割減額)
オフィシャルページ:http://www.maizuru-bunkajigyoudan.or.jp/hikiage_homepage/next.html

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